今更ながらCoolerMasterのハイエンドケースCOSMOS C700PでメインPCを組み上げて運用しはじめたので、簡単ではあるがレビューしたい。ちなみに2019年2月現在出荷完了品らしい。後継機は海外で一部仕様変更があるC700Mが出ているが、日本国内で出るかは不明。
主な仕様
一般的なミドルタワーとは一線を画す巨大ケースである。梱包サイズもさることながら、本体のみで22.2kgと超重量級のケースで運ぶ際は腰に注意が必要。
対応するマザーボードサイズ | Extended-ATX(12x11inchまで)、ATX、MicroATX、Mini-ITX | |
ドライブベイ | 5インチオープン | 通常1、最大2 |
3.5インチシャドウ | 2※ | |
2.5インチシャドウ | 2※ | |
ケースファン | フロント | 120mm/140mm x3(標準で140mm x2搭載) |
トップ | 120mm/140mm x3 | |
リア | 120mm/140mm x1(標準で140mm搭載) | |
ボトム | ※ | |
CPUクーラー高さ | 最大198mm | |
グラフィックスカード長さ | 最大320mm/490mm(3.5インチベイを外した場合) | |
サイズ (幅x奥行x高さ) | 306 x 639 x 651mm | |
重量 | 22.2kg | |
フロントポート | USB 3.0 Type-A x4 / USB 3.1 Gen2 Type-C x1 / Audio In-Out(3.5mm x2) |
公共交通機関で持ち帰りは不可能と言ってもよい。ここは配送業者に任せたい。自家用車であっても箱が乗らない可能性もある。実際持って帰るときは高さギリギリだった。
サイドパネル
左側面はスモークがかった強化ガラス製で前後が若干カーブしている高級感のあるもの。右側面はスチールのソリッドパネルであり、裏面の配線が見えないのはよいかも。
サイドパネルは完全に取り外すことができ、組み立て時は外しておけるので便利。
ドライブベイ
今までのCOSMOSシリーズでは大量のドライブベイがあり、好きなだけHDDを乗せることができたが、このシリーズからは様子が違う。3.5インチベイ(2.5インチ併用)が2個、2.5インチベイが2個(うち1つはコントローラーユニットで使用済み)となっている。最近のPCはそんなにストレージ載せない気もするがモヤっとする。別売りオプションで3.5インチベイを最大8つまで増やせるが日本では入手できない。米Amazonで買おう。
また、今や出番の少なくなった光学ドライブであるが標準で1台乗せることができる。2台目を乗せるとフロントファンと場所の取り合いになるので1台で抑えたい。
ファンについて
フロントに140mmx3、トップに140mmx3、リアに140mmx1と十分なエアフローが確保できるようなファン構成。ボトムファンを増設するには別売りオプションが必要だがやっぱり日本では発売されていないし、海外でも品薄のようだ。ついでだからLEDファンに取り換えると綺麗ですね。
フロントポート
フロントポートはUSB3.0 Type-Aが4つ、Type-Cが1つとUSBポートは十分にある。ただし、USB3.0 Type-Aヘッダがマザーボードに1つしかないケースも多いので注意。必要ならばUSB2.0→USB3.0の変換ケーブルか、拡張カードを用意しよう。
フロントの上部にあるボタンでケース全体のLEDコントロールをすることができる。マザーボードにAura Sync(ASUS)、RGB Fusion(GIGABYTE)などのLEDポートがあれば連動させることもできるし、単体でカラーサイクル、固定カラーにすることもできる。
ファンコントローラーもついているがHigh/Lowの切り替えのみで、最近はマザーボードの制御が優秀になっているのでそちらを使おう。
RGBコントローラー兼ファンコントローラーは2.5インチベイにくっつくようになっている。RGBコントローラーはマザーボードの4ピンから入力するケーブルも付属している。ファンの制御は3ピンのため電圧制御と思われる。また、マザーボードで回転数を取得することはできない。
組んだ
パーツの構成は下の感じ。
CPU | Intel Core i9-9900K |
CPUクーラー | Corsair H110i GT (280mm AIO) |
メモリー | Corsair DDR4-2666 16GB x4 |
マザーボード | GIGABYTE Z390 AORUS PRO (Rev.1.0) |
ビデオカード | GIGABYTE AORUS GeForce GTX 1080 Ti Xtreme Edition 11G |
電源 | Corsair AX860i (80PLUS PLATINUM) |
ディスク | Samsung 960 PRO 512GB |
ファン | フロント CoolerMaster MasterFan Pro 140 Air Pressure RGB x3(うち2個簡易水冷クーラー) |
ケース広いから組みやすいでしょと思ってたが、ケーブルをきれいに通そうとすると一苦労。SATAケーブルの長さも足りなくなりがち。
総評
COSMOSを冠するだけあって大きいし自由度が高い。いわゆる普通の構成よりもDIY水冷やケースMODの素材に良い。
上部のアルミ製のハンドルなどもグラつきなく「持って支える」ことができる。
欠点はやはり別売りオプションとしている部分が日本国内で売っていないこと。
項目 | 評価(☆5が最高) |
組みやすさ | ☆☆☆☆ |
高級感 | ☆☆☆☆ |
拡張性 | ☆☆☆☆ |
コストパフォーマンス | ☆ |
リンク
メーカーのページ(CoolerMaster)
[amazon_link asins=’B075MVDHV4′ template=’ProductCarousel’ store=’stkmnet-22′ marketplace=’JP’ link_id=’20ed645b-dfd4-4435-ae37-ace44b1a9e4f’]
c700p のケースで聞きたいのですが
ドライブを2つに増設してファンは取り付け可能ですか?
5インチベイであれば120mmX3のファン構成が可能です。
5インチベイ2つであれば120mmX3のファン構成が可能です。
取説のの掲載されている方法ではドライブ2つつけるとフロントのブラケットは付かないじゃないですか?