2016年7月2日に日本国内でも販売開始されたGIGABYTE製のマザーボードの「GA-X99-Ultra Gaming」を発売日に購入したのでレビュー。なぜ買ったかはお察しください。
基本機能
Intel X99 Chipsetを搭載し、ソケットはLGA2011-v3。CPUは2014年8月30日発売のHaswell-E、2016年5月31日発売のBroadwell-Eに初期BIOSから対応している。Broadwell-Eを買ってもBIOSアップデートが必要ないのは安心。Haswell-EP、Broadwell-EP(いわゆるXeon E5系)にも地味に対応している。型番の名の通りゲーマー向けモデルなので低クロックかつ多コアなXeon E5を使う人がいるかは…?
メモリはDDR4×8に対応していて、公式にはオーバークロックでDDR4-3600までの対応が謳われている。16GB×8で128GBとか夢が膨らみますね。記事を書いてる時点で6万ぐらいあれば128GBにできるみたいだ。Registeredのメモリにも対応していてこっちを使えば256GBまでいける。ECCは動作しないけど。
マザーボードのサイズは一般的なATXサイズ(305x244mm)となっている。従来のX99搭載のGIGABYTE製マザーボードではATXサイズより少し大きいサイズが多く、ケースを選んでいたのでサイズの変更は歓迎したい。
オンボード機能
サウンドチップとして定番のRealtek ALC1150を搭載。オーディオ向けコンデンサ採用で音質も良い…らしい。
NICは2系統。ひとつめがIntel I218。ふたつめがKiller E2400。お好みのNICを選べます。
SATAポートは10個搭載。うち6個がRAIDに対応している。
リアにAlpine rigeUSB3.1に対応したUSB Type-C、USB Type-A(赤色)がひとつずつ。USB3.0×6(青色・白色)。内部のピンヘッダでUSB3.0×4、USB2.0×4が出せる。
目新しいところでは、U.2ポートを搭載していてIntel SSD 750 2.5インチ版などを接続できる。基盤上にも「NVMe PCIe Gen3 x4 U.2 for Intel SSD 750」とデカデカと書かれている。ただし、CPUにPCI-Expressが28レーンとなるCore i7-5820K、6800Kを搭載する場合、PCI-Expressのレーン数の都合上で利用できない。
M.2もNVMe(PCI-Express x4 Gen3接続)に対応しているし、各種長さに対応。こっちも「NVMe PCIe Gen3 x4 22110 M.2」と書かれている。こちらはCPUに縛りなし。あと別にM.2の無線LANカードにも対応。
拡張スロット周り
ATXマザーボードでは7本の拡張スロットが用意されるのが一般的だが、このマザーでは上から
[PCI-Express x16]
[空き]
[PCI-Express x1]
[PCI-Express x16]
[空き]
[PCI-Express x8(x16形状)]
[PCI-Express x8(x16形状)]
の配置となっている。実際、ゲーマーがビデオカードを挿す前提であれば2スロット以上を占有するビデオカードを選択すると思うので合理的な配置かなと思う。最近のハイエンドビデオカードでは2.5スロットほど占有するモデルもあるので、2-wayのSLIやCrossFireをする場合には廃熱的にも良い配置だと思う。ただし、この特殊な配置ゆえ、4-wayのSLIやCrossFireをすることは困難になった。参考までにマニュアルを参考にレーンの振り分けを表にまとめた。
40Lane CPU | 28Lane CPU | PCI-Express | ||||
PCI-Express x16 | x16 | x16 | x8 | x16 | x8 | Gen3 |
空き | – | – | – | – | – | |
PCI-Express x1 | x1 | x1 | x1 | x1 | x1 | Gen2 |
PCI-Express x16 | x16 | x8 | x8 | x8 | x8 | Gen3 |
空き | – | – | – | – | – | |
PCI-Express x8(x16形状) | – | – | x8 | – | x8 | Gen3 |
PCI-Express x8(x16形状) | – | x8 | x8 | – | – | Gen3 |
マニュアルを読む限りでは、40レーンのCPUを使って2way-SLIとIntel 750 PCI-Express版を使おうとすると、ビデオカードが1枚x8接続になるようだ?あれ2.5インチ版買えってこと?
光
闇に光を。というか最近のゲーミングマザーらしくめっちゃ光ります。あっちこっちにLEDが埋め込まれている。しかもフルカラー。
さらに、LEDテープ用のポートまで用意する力の入れよう。この辺は別途書きたい。
その他
G-Connectorとかいうフロント接続用のアレが付属!やっとGIGABYTEでも楽できるよ!(特許とかの絡みなのかな?)
付属のSATAケーブルはスケルトン仕様。LEDを意識しているのか。
SLIブリッジは3wayまでのがついている。実際スロットの位置的に4wayは無理では…。(マニュアルにはQuad SLI/Quad CrossFire対応って書いてあるけど)
「超耐久に優れたメタルシールド設計のPCIe および DDR スロット搭載」最近のマザーで増えた金属プレートで補強されたスロットがメモリにも。「対硫黄分耐性の優れたコンポーネントで長寿命を可能に!」硫黄対策とか考えたこともなかった。
コンデンサはGIGABYTEマザーではおなじみ超耐久で漆黒にカスタムされた10Kコンデンサ(日本ケミカル製)で安心。
価格は47,000円程度と正直お高い。
まとめ
Haswell-E世代のX99系から改良が入っていて、数日使ってみた限りでは特に不安定になることもなく、GIGABYTEの良いところを出したマザー。X99で光り物好きならオススメ。
あと、日本ギガバイトさんはLINEスタンプを売る前に良いマザー国内に仕入れてください…